地元のお祭りのクライマックスに「しいかご舞い」と呼ばれるものがあります。
鹿、獅子、饅頭(=蛙)という演者たちが、舞台の上で暴れ組みついている中を、猿が入ってきて、ツグメと呼ばれる丸柱に飛びつき、てっぺん(地上約12m)まで登って、安全帯なしでぶら下がったり、とび回ったりしながら、丸柱の上部にひっかけられた扇を落とす・・・・
落とした扇を拾った人は、一年、無病息災が約束される、という伝えによるもので、その歴史は古く、元明元年という記録が残っています。
今日はその丸柱「ツグメ」を支える大縄作り。
町中の人たちが集まって、ワイワイ談笑しながら、最近セシウムで人気となった藁(わら)を編み上げていきます。
それらを束ねて太い3本にして、その3本を3人で編んでいくのです。
コツはねじりながら、同じタイミングで掛け声をかけながら・・・・
息が合わなければ、綱が太くなったり細くなったりしてしまいます。
ワイワイガヤガヤ、結構キツイのに、楽しそう・・・・
やがて丸柱に3方から引っ張り、舞台は完成。
今年の猿は、俺の住む区の仲町が担当。
町一番の演者で、皆から慕われ尊敬される大先輩が努めます。
その人気者も今年で60歳!!
普通、30歳半ばくらいまでで、それ以上だと腕力が衰え、高さ12mの柱の上で猿のように軽快に振る舞うことすらできません。
後継者問題が問われる昨今、この人だけはきっと死ぬまで演じきれるだろうと確信しています。
でも、なんだか最近ちょっと衰えたかなぁ・・・・だって。
いやいや、60歳でかよ!
おかげで後継者と呼ばれる俺も、もうすぐ50歳なのに、まだ猿を演じていない。
いいのか、悪いのか・・・
こっそり筋トレだけはやっておこうっと。
元明元年は何年前ですか?
返信削除ごめん、天明元年(1781年)だって。
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